電子レンジやエアコンを同時に使った時にブレーカーが落ちてしまった経験はありませんか。
最近はエアコンの増設やIHクッキングヒーター、電気自動車の充電設備など、家庭で使用する電気の量が以前より増えています。
そのため、これまで問題なく生活できていた住宅でも、契約アンペア数が足りなくなるケースが増えています。
そこで検討されるのがアンペア変更工事です。
しかし、

30Aから40Aに変更するといくらかかるの?



50Aに上げるには工事が必要?



毎月の電気代も高くなるの?
と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、アンペア変更工事の費用相場や工事内容、アンペア変更が必要なサインについて分かりやすく解説します。
アンペア変更工事とは?


アンペア変更工事とは、家庭で契約している電気容量を変更するための手続きや工事のことです。
アンペア数が大きくなるほど、一度に使用できる電気の量も増えます。
そのため、複数の家電を同時に使用してもブレーカーが落ちにくくなります。
例えば30A契約の場合、エアコンを運転しながら電子レンジやドライヤーを使用すると容量不足になることがあります。一方で40Aや50Aへ変更すると、同時に使用できる電気の量が増えるため、快適に家電を使いやすくなります。
アンペア変更工事の費用相場


アンペア変更工事の費用は住宅の設備状況によって異なります。
現在の設備がそのまま利用できる場合は契約変更だけで済むこともありますが、分電盤や配線の交換が必要になると費用が大きく変わります。
| 工事内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 契約変更のみ | 無料〜1万円程度 |
| 主幹ブレーカー交換 | 1万〜3万円程度 |
| 分電盤交換 | 5万〜15万円程度 |
| 幹線工事 | 10万〜25万円程度 |
見積もりを取る前はアンペア変更=お金がかかると思われがちですが、住宅によっては契約変更だけで済むケースもあります。
まずは現在の設備がアンペアアップに対応しているか確認することが大切です。
30Aから40Aへ変更する費用の目安
30Aから40Aへの変更はもっとも多いアンペア変更工事です。
特に家族が増えた家庭やエアコンを複数台使用する住宅では、30Aでは足りなくなることがあります。
設備が比較的新しい住宅であれば、契約変更や主幹ブレーカーの交換のみで対応できるケースも少なくありません。その場合の費用は無料から3万円程度で済むことがあります。
一方で築年数が古い住宅では、分電盤の交換が必要になる場合もあります。その場合は5万円〜10万円程度の費用が発生することもあります。
ブレーカーが頻繁に落ちるようになった場合は、まず30Aから40Aへの変更を検討する方が多く見られます。
40Aから50Aへ変更する費用の目安
40Aから50Aへの変更は、オール電化住宅や電気使用量の多い家庭で検討されることが多い工事です。
例えば、IHクッキングヒーターやエコキュートを使用している住宅では、朝や夕方に電気使用量が集中することがあります。
近年増えているEVコンセントの設置では、契約アンペア数の見直しが必要になるケースもあります。
設備に問題がなければ数千円から3万円程度で変更できる場合もありますが、古い住宅では分電盤交換や幹線工事が必要になることがあります。
その場合は5万円〜15万円程度、幹線工事まで必要になるケースでは総額10万円〜25万円程度になることもあります。
契約アンペアごとの目安
現在の契約アンペアが適切なのかそもそも分からない、という方も多いと思います。
一般的には、一人暮らしや夫婦二人暮らしであれば30Aで十分なケースが多く見られます。
しかし、家族が増えると使用する家電も増えるため、40A以上で契約している家庭が多くなります。
さらにオール電化住宅では50A以上、電気自動車を自宅で充電する家庭では60A前後で契約しているケースもあります。
もちろん家族人数だけでは判断できませんが、エアコンの台数や使用する家電によって必要なアンペア数は変わります。
自宅のアンペア数を確認する方法


アンペア変更を検討する前に、まずは現在の契約アンペア数を確認してみましょう。
もっとも簡単なのは分電盤を確認する方法です。
アンペアブレーカーに30Aや40Aといった表示がある場合があります。
また、電気料金の検針票や契約している電力会社のマイページでも確認できます。
現在の契約内容を把握しておくことで、本当にアンペア変更が必要か判断しやすくなります。
アンペア変更が必要なサイン
アンペア変更を検討するきっかけとしてもっとも多いのが、ブレーカーが頻繁に落ちるケースです。
特に夏や冬はエアコンの使用が増えるため、電子レンジやドライヤーを同時に使用した際にブレーカーが落ちることがあります。
また、最近ではEVコンセントの設置やエアコンの増設を予定している家庭も増えています。
これまで問題なく使えていた住宅でも、新しい設備を導入することで容量不足になることがあります。
ブレーカーが月に何度も落ちる場合は、一度アンペア数を見直してみるとよいでしょう。


アンペア変更で追加費用が発生しやすいケース


アンペア変更は契約変更だけで終わるとは限りません。
住宅の設備状況によっては追加工事が必要になることがあります。
事前にどのようなケースで追加費用が発生するのか知っておくと、見積もりを確認する際にも安心です。
追加費用が必要となるケースを見ていきましょう。
分電盤交換が必要な場合
築年数の古い住宅では、現在設置されている分電盤が大きなアンペア数に対応していないことがあります。
その場合は分電盤ごと交換する必要があります。
分電盤交換の費用は住宅の規模や回路数によって異なりますが、一般的には5万円〜15万円程度が目安です。
特に築20年以上経過している住宅では交換が必要になるケースも少なくありません。


幹線工事が必要な場合
電柱から分電盤までの配線を幹線と呼びます。
この配線が古い場合や細い場合は、大きな電流に対応できないことがあります。
そのためアンペアアップに合わせて幹線の交換が必要になるケースがあります。
幹線工事は比較的大掛かりな工事になることが多く、費用は10万円〜25万円程度が目安です。
アンペア変更工事の中でも高額になりやすい工事のひとつです。
配線方式の変更が必要な場合
築年数が古い住宅では、単相2線式という古い配線方式が採用されていることがあります。
50A以上へ変更する場合には単相3線式への変更工事が必要になるケースもあります。
工事内容によって費用は変わりますが、10万円〜30万円程度かかることもあります。
住宅ごとの差が大きいため、現地調査で確認してもらうことが大切です。
アンペア変更工事にかかる時間


工事内容によって異なりますが、主幹ブレーカーの交換のみであれば30分から1時間程度で完了することがほとんどです。
この場合は費用も1万円〜3万円程度で済むケースが多くなります。
一方で分電盤交換や幹線工事が必要な場合は半日程度かかることもあります。
工事費も5万円〜25万円程度になることがあるため、工事時間と費用はある程度比例すると考えておくと分かりやすいでしょう。
工事中は一時的に停電するため、在宅勤務中の方やパソコン作業を行う予定がある方は事前に確認しておくと安心です。
アンペアを上げると電気代は高くなる?


アンペア変更を検討する際に気になるのが毎月の電気代です。
アンペア数を上げると基本料金は高くなります。
ただし、アンペア数を上げたからといって使用電力量が増えるわけではありません。
例えば30Aから40Aへ変更した場合、基本料金は月額300円前後高くなることが一般的です。年間にすると3,000円〜4,000円程度の負担増になります。
そのため、ブレーカーが頻繁に落ちるストレスを考えると、必要なアンペア数へ変更した方が快適に生活できるケースも多くあります。
アンペアを上げるべきか判断するポイント


アンペア変更をするか迷った場合は、現在の生活だけでなく今後の予定も考慮することが大切です。
例えばEVコンセントの設置やエアコンの増設を予定している場合は、将来的な電力使用量も考えておく必要があります。
また、築20年以上経過している住宅では設備の老朽化も考えられるため、アンペア変更とあわせて分電盤の点検を受けるのもおすすめです。
業者選びで確認したいポイント
アンペア変更工事を依頼する際は、単純に費用だけで判断しないことが大切です。
住宅によって必要な工事内容が異なるため、まずは現地調査を行ったうえで見積もりを出してくれる業者を選びましょう。
また、なぜ分電盤交換が必要なのか、なぜ幹線工事が必要なのかを丁寧に説明してくれる業者であれば安心して依頼できます。
極端に安い見積もりの場合は後から追加費用が発生するケースもあるため注意が必要です。
よくある質問
まとめ
アンペア変更工事の費用は設備状況によって大きく異なります。
契約変更だけで済む場合はほとんど費用がかからないこともありますが、分電盤交換や幹線工事が必要になると5万円〜25万円程度かかるケースもあります。
ブレーカーが頻繁に落ちる場合や、EVコンセント・エアコンの増設を予定している場合は、一度現在の契約アンペアを確認してみましょう。
快適に電気を使うためにも、必要に応じて電気工事業者へ相談することをおすすめします。

